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最終更新日: 2026年07月29日
ゼンハイザーのHD600、HD800——オーディオファイルなら一度は名前を聞いたことがあるであろう名機を手掛けたエンジニア、アクセル・グレル氏。その本人が独立後に立ち上げたGrell Audioから、新作オープン型ヘッドホン「OAE2」が国内発売された。専門店「イヤホン・ヘッドホン専門店 eイヤホン」のYouTubeチャンネルでも取り上げられ、往年の名機を知る層を中心に注目が集まっている。
Grell Audio OAE2の特徴
OAE2最大の特徴は、独自開発の「FSFM(Front-Side Sound Field Modulation)」という技術だ。通常のオープン型ヘッドホンはドライバーを耳の真横に配置するため、音が頭の中で鳴っているように感じられる「頭内定位」が起きやすい。OAE2ではドライバーを角度をつけて前方寄りに配置することで、まるでスピーカーで音楽を聴いているかのような、頭の外側に広がる音場を狙っている。実際の試聴レビューでも「セミホログラフィックな音場」「像の定位が明確」といった評価が複数のレビューサイトで共通して見られる。
振動板には40mmのバイオセルロース製振動板を採用し、一般的なダイナミック型ヘッドホンでは70Hz前後とされる共振周波数を40Hzまで下げているという。ドイツ・ハノーファー大学の通信技術研究所(IKT)との共同研究で新しいダンピング構造を開発したとのことで、低域方向の再生能力を高めることを狙った設計だと考えられる。スペック表だけを見ると地味な数字の羅列に思えるが、開放型で低域まで狙って設計されている点は、このクラスのヘッドホンとしては珍しい部類に入るのではないだろうか。
基礎スペック
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 型式 | 開放型(オープンバック)モニターヘッドホン |
| 振動板 | 40mm バイオセルロース振動板 |
| ケーブル | 着脱式・銀メッキ無酸素銅、ヘッドホン側4極2.5mm(片出し/両出し対応) |
| 入力プラグ | 3.5mmアンバランス/4.4mmバランス(6.35mm変換アダプター付属) |
| 国内発売日 | 2026年7月3日 |
| 型番 | GRA-OAE2-BK |
詳細な仕様はGrell Audio OAE2の製品ページ(e☆イヤホン)でも確認できる。
YouTubeで話題に
- 【HD650の設計者】レジェンドが作った理想のヘッドホン「Grell Audio OAE2」が凄すぎる!(イヤホン・ヘッドホン専門店 eイヤホン)
レビュー・評判をチェック
海外の専門レビューサイトを中心に評価は総じて好意的だ。広く奥行きのあるサウンドステージと、ボーカルの明瞭さを両立している点、装着感の良さ(イヤーパッドがやや硬めで密閉感を保ちつつ通気性も確保している)を評価する声が目立つ。低域についても「コントロールが効いていながら量感がある」といった評価が見られ、開放型にありがちな低域の物足りなさを感じにくい仕上がりのようだ。
一方、開放型ヘッドホンである以上、音漏れは大きく、静かな室内や公共の場での使用には向かない。この点は構造上の制約であり、OAE2に限った弱点ではないが、購入前に理解しておくべきポイントだろう。また9万円前後という価格は、初めての単体ヘッドホンとしては決して安くはなく、あくまである程度オーディオに投資してきた層向けの製品という印象を受けた。
類似商品と比較
海外レビューサイトMajorHiFiは、OAE2を同じグレル氏が手掛けたSennheiser HD600と直接比較する記事を公開している。それによると、装着感はHD600に近いが、OAE2の方がイヤーカップに余裕があり通気性が高いという。サウンド面では、HD600がやや内向きでこぢんまりとした音場なのに対し、OAE2は頭の外側まで広がるような開放的な音場を得意とするとされ、同じ設計思想の延長線上にありながら方向性の異なる製品として位置づけられているようだ。なおHD600は価格.com上で4万円台前後(確認時点)で取引される定番モデルであり、OAE2はそこからさらに一段上の価格帯に位置する製品と言える。
こんな方におすすめ/不向き
✅ こんな方におすすめ
- HD600・HD800などゼンハイザーの名機を聴いてきて、その設計者の新作に興味がある人
- 自宅の静かな環境でじっくり音楽鑑賞したい人
- スピーカーのような広がりのある音場を、ヘッドホンで体験したい人
⚠️ こんな方には不向き
- 電車やカフェなど外出先での利用を想定している人(開放型のため音漏れが大きい)
- 初めての単体ヘッドホンとして価格を抑えたい人
- 低域の量感よりもフラットで硬めの音を好む人
価格をチェック
国内では税込99,000円というのがメーカー想定の価格帯のようだが、販売店によっては89,100円前後で扱っているところもある。
💰 楽天市場での価格情報
Grell Audio/OAE2
参考価格:¥89,100〜(宮地楽器 ミュージックオンライン)
※価格は変動する場合があります。購入前に販売ページでご確認ください。
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まとめ
HD600・HD800というオーディオ史に残る名機を手掛けた人物が、独立後にゼロから設計した一台という時点で、OAE2にはすでに一定の説得力がある。FSFMという新技術の実力は実際に試聴して確かめるのが一番だが、レビューを追う限りでは、単なる話題性だけでなく音そのものへの評価も高いようだ。9万円前後という価格は誰にでも勧められる金額ではないものの、開放型ヘッドホンの音場表現に興味がある人にとっては、一度試聴店で聴いてみる価値のある一台と言えそうだ。
本記事はYouTube上で紹介された内容をもとに作成した参考情報です。価格・在庫状況は変動するため、購入前に必ず販売ページで最新情報をご確認ください。




