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最終更新日: 2026年07月26日
「使った結果、もう戻れなくなりそう」――そう語る自作キーボード愛好家が増えている「Conductor(コンダクター)」。トラックボール内蔵の左右分割キーボードといえば、当サイトでも紹介したKeychron Orca echoが記憶に新しいが、Conductorはより小規模・個人開発発のプロダクトという点で毛色が異なる。YouTubeチャンネル「ワタナベカズマサ」の動画で導入の様子が紹介され、キーボード沼の住人たちの間で静かに話題になっている1台だ。
Conductorとは、指揮するように操るトラックボール分割キーボード
Conductorは、自作キーボード界隈で「monograph」名義で活動する堀口英剛氏が開発した左右分割型キーボードだ。もともとは「monokey」という仮称で開発が進められ、正式名称「Conductor」としてプロトタイプ版が頒布されている。両手を左右に開き、指揮者のように腕を動かしながらタイピングとポインティングを行うというコンセプトが名前の由来になっているようだ。
特徴は何といっても、右手親指側に搭載された19mmのトラックボールだ。40キーのオーソリニア(格子)配列というコンパクトな構成でありながら、タイピングの流れを止めずにポインター操作へ移行できる。キーボードと分離してマウスに持ち替える動作が無くなるため、作業の途切れが少なくなるのは実務でもメリットになりそうだ。狭ピッチ(17mm)に対応したロープロファイルキースイッチ(Lofree Spector)を採用しており、指の移動距離を抑えた設計になっている。
基礎スペック
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 配列 | 左右分割式・40キーオーソリニア(格子配列) |
| ポインティングデバイス | 親指位置に19mmトラックボールを搭載 |
| キースイッチ | ロープロファイル(Lofree Spector)、狭ピッチ17mm対応キーキャップ |
| 接続 | Bluetooth接続(最大4台のデバイスを切り替え可能) |
| カスタマイズ | ZMK Studioによるキーマップ変更に対応 |
| 頒布形態 | 3Dプリンター製プロトタイプ(ver.0.2.0時点、価格35,800円) |
現段階ではあくまでプロトタイプという位置づけで、市販の完成品キーボードと同等の仕上がりを期待する製品ではない点は理解しておきたい。とはいえ開発者はDiscordコミュニティを通じて頻繁にフィードバックを募っており、正式な量産化を見据えて改良が重ねられている段階のようだ。公式の情報はmonograph engineeringの公式サイトで随時発信されている。
YouTubeで話題に
レビュー・評判をチェック
実際に導入したユーザーのブログ・SNSを見ると、良い点としては「慣性スクロールなど細かい部分に手が届く機能が多い」「肩を開いた姿勢でタイピングでき、肩こり対策としても期待できる」といった声が見られる。一方で気になる点も正直に報告されている。19mmという小型のトラックボールでも、タイピング時に指が干渉することがあり慣れが必要なこと、ラップトップのように膝の上に乗せて使うスタイルには向かないこと、そして40%キーボードゆえにキー数が少なく、レイヤー機能を駆使する必要がある点だ。省スペース・多機能を求める人には強みだが、シンプルな操作感を求める人にはハードルになり得る。
類似商品と比較:Keychron Orca echoとの違い
| 項目 | Conductor | Keychron Orca echo |
|---|---|---|
| 開発体制 | 個人開発者(monograph)によるプロトタイプ頒布 | Keychron×GIZMARTによるクラウドファンディング企画 |
| トラックボール位置 | 右手親指側に19mm搭載 | 右手親指側にトラックボール、左手親指側にホイールも搭載 |
| 価格帯(目安) | プロトタイプver.0.2.0で35,800円 | クラウドファンディング時点で2万円台前半からと見られる |
| 完成度の位置づけ | 3Dプリンター製プロトタイプ段階 | 量産・出荷を前提とした製品企画 |
個人的には、同じ「トラックボール付き分割キーボード」というジャンルでも、狙っている層が違うように感じる。Keychron Orca echoは大手メーカーが量産・完成度を保証する安心感がある一方、Conductorは開発者と二人三脚で製品を育てていく過程そのものを楽しむ人向け、という印象だ。プロトタイプ特有の粗さを許容できるかどうかが、選ぶ上での分かれ目になりそうだ。
こんな方におすすめ・不向き
✅ こんな方におすすめ
- すでに分割キーボードを使っており、トラックボール一体型に興味がある人
- マウスへの持ち替えを減らして作業効率を上げたい人
- 開発途上のプロダクトを試すこと自体を楽しめる自作キーボード好き
⚠️ こんな方には不向き
- 完成された量産品としての品質・サポートを重視する人
- 膝の上に置くなど、デスク以外でも使いたい人
- 40%キーボードのレイヤー操作に抵抗がある人
価格をチェック
楽天市場では表記ゆれを変えて複数回検索したものの、Conductor本体に該当する商品は確認できなかった。プロトタイプとして少数頒布されている段階の製品のため、大手ECサイトでの一般流通はまだ無いと考えられる。参考情報として、プロトタイプver.0.2.0は35,800円で頒布されていたことが確認できている(価格・頒布状況は変動するため、購入を検討する場合は開発者の公式サイトやSNSで最新情報を確認してほしい)。
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まとめ
分割キーボード沼はただでさえ奥が深いが、Conductorはそこにトラックボールという要素を足すことで、さらに独特な立ち位置を作っている。完成品としての洗練さはまだ発展途上かもしれないが、開発者と一緒に製品が育っていく過程を楽しみたい人にとっては、今が面白いタイミングと言えるのではないだろうか。導入を検討するなら、まずは紹介動画や開発者のSNSで最新の頒布状況をチェックしてみてほしい。
本記事はYouTube上で紹介された内容をもとに作成した参考情報です。価格・在庫状況は変動するため、購入前に必ず販売ページで最新情報をご確認ください。



